こんにちは。マイニングでサラリーマンと同じくらいの月収を得ている、とりといいます。
マイニングを始めると大なり小なりトラブルにぶつかると思います。(実は僕もたくさんつまずきました。)
この記事では、マイニングリグが動かない時の対策を一覧で紹介します。
- マイニングリグ作成開始〜Windows OSのインストールまでの不具合
- Windows OSインストール後〜マイニング開始までの不具合
- マイニング開始後の不具合
マイニングリグ作成開始〜Windows OSのインストールまでの不具合
マイニングリグに必要なパーツが揃わない
GPUが手に入らない
マイニングリグのうち最も入手が難しいのがGPU(グラフィックボード)です。理由はマイニングの人気で品薄だからです。手に入れるには3つの方法がです。
- Twitter、LINEオープンチャット、discordなどで個人が通知してくれる情報に素早く反応して、オンライン店舗で購入する。
- 自分でオンライン店舗を巡回して在庫を見つけて購入する。(amazon、楽天、TSUKUMO、ドスパラ、パソコン工房など)。価格.com経由でも在庫情報が確認できます。
- メルカリやラクマなどの転売商品を購入する(※通常価格よりかなり高い場合があるので注意が必要。ラクマの3〜7%割引券を使えるタイミングだとお得です)
実店舗で購入することももちろん可能ですが、移動時間がかかるので、たまたま近くを通るときについでに見るくらいに留めることをおすすめします。(2021年3月、1週間毎日秋葉原に通ったこともありましたが、グラボが1個しか手に入らず、以降このやり方はやめました。2021年10月の時点では比較的入手できるようです)
GPU以外のパーツが手に入らない
GPU以外のパーツはほぼamazonか楽天で手に入れることができます。必要なパーツの一覧はこちらにまとめていますので、ぜひご参照ください。
マイニングリグ(PC)の組み立て方がわからない
組み立て方の動画があるのでこちらを参照してください。
マイニングリグを組み立てたが、BIOSが起動しない
BIOSが起動しない原因は複数あります。以下に例を記載するので、一つずつ試してみてください。
電源ケーブルが正しく刺さっていない
電源-コンセント、電源-マザーボード、電源-CPUそれぞれ正しくケーブルが刺さっているか確認しましょう。
メモリが正しく刺さっていない
メモリがマザーボードに正しく刺さっていることを確認しましょう。押し込みが足りない場合があります。
CPUが正しく刺さっていない
マザーボードとCPUの接続が正しいことを確認しましょう。CPUには向きがあるので、正しい向きに刺さっていないと動きません(CPUの端の▼マークを参考にしましょう)。なおマザーボードのCPU受けのピンは繊細で、一つでも曲がると反応しなくなってしまいます。CPUの取り付け時は注意しましょう。
グラフィックボードが刺さっている
不具合発生の防止のため、Windowsのインストールが完了するまでは、GPUは取り付けないことをおすすめします。Windowsのインストールが完了してから、取り付けるようにしましょう。
パーツの初期不良
まれにパーツの初期不良により動作しない場合があります。全ての接続が問題ないことを確認し、それでも正しく動作しない場合は、購入店で交換を検討しましょう。
BIOSは起動するが、Windows OSがインストールできない
BIOSが起動しても、Windowsのインストールに不具合が出る場合もあります。
Boot先のデバイスがUSBメディアになっていない
BIOSは次に起動するデバイスを選択することができます。Windowsのインストーラーが入っているUSBを選択して起動しましょう。BIOS起動前にF11を押すことで、起動デバイスの選択画面を表示することが可能です。
USBメディアに正しくWindows OSのインストールファイルが保存されていない
Windows OSのインストールファイルが壊れていると、正しくインストールが進みません。Microsoftのサイトから正しいファイルをダウンロードしましょう。それでもうまくいかない場合は、Microsoft社が販売しているプロダクトキー付きのインストールメディアを購入することをおすすめします。
Windows OSのインストール中にインターネットに接続できない
Windows 10 のインストール中、インターネットへの接続を求められる画面が表示されます。PCの構成によってはそのままアクセスポイントを選択することができますが、自作PCの場合はインターネットへの接続ができない場合があります。
LAN用のドライバがインストールされていない
自作PCの場合、Windowsのインストールが終わるまでは、LAN用のデバイスのドライバのインストールができません。そのため、Windows自体にドライバーが含まれない場合は、この時点でインターネットへの接続はできません。とはいえ、Windowsのインストール中はインターネット接続は実施できなくても問題ありません。インストール完了後、必要なドライバをインストールし、インターネットに接続しましょう。
Windows OSインストール後〜マイニング開始までの不具合
Windows上で設定しておくべき箇所がわからない
初期状態のWindowsでは、マイニングの際に不便なことがいくつかあります。Windowsのインストールが完了したら、以下の設定変更を行いましょう。
仮想メモリの設定値を増加させる
グラフィックボードを安定稼働させるために、仮想メモリのサイズを上げましょう。仮想メモリは主記憶装置(SSDなど)の空き領域をメモリとして使用する機能です。仮想メモリのサイズはグラフィックボードのVRAMのメモリと同じかそれ以上をおすすめします。(例:RTX3080 6Gを3枚の場合、6*3=18GB)
設定方法はこちらをご覧ください。
Windowsへの自動ログイン設定を行う
マイニングを実施中に何らかの事情でWindowsが勝手に再起動する場合があります。Windowsへの自動ログイン設定をしておけば、勝手に再起動をしても自動的にWindowsを立ち上げることができます。
設定方法はこちらをご覧ください。
電源とスリープからスリープまでの時間の設定を変更する
Windowsの初期設定ではマイニング中PCの操作を何もしないと、勝手にスリープモードになってしまい、マイニングが停止する可能性があります。スリープモードになるまでの時間を無期限(設定としては「なし」に変える)に変更しましょう。
設定方法はこちらをご覧ください。
Windows Updateを実施する
Windows OSのセキュリティを向上させるために、定期的にWindows Updateを実施することは重要です。しかし、マイニング中にWindows Updateを実施すると再起動などでマイニングができない時間が発生してしまいます。Windowsをインストールしたら、マイニングを始める前にWindows Updateを実施し最新化しておきましょう。
グラフィックボード(GPU)が正しく認識されない
GPUがデバイスマネージャー上に表示されない
GPUが正しく刺さっていない可能性があります。HWの接続状況を確認しましょう。電源ケーブル-GPU間、電源ケーブル-ライザーカード間、PCIeスロット-ライザーケーブル間、それぞれ正しく刺さっているか調べてください。
グラフィックボード・ドライバーが正しくインストールされていない
最新のグラフィックボード・ドライバーをインストールしましょう。ドライバーNVIDIAやAMDの公式サイトからダウンロードすることが可能です。機種によってドライバーは異なるので、自分が使用するGPUのドライバーを選択するようにしましょう。
また、ドライバーのインストールがうまくいかず再度インストールする際は、専用のアンインストールソフトを使用することで不具合が解決する場合があります。有名なソフトはDDUです。使用方法はこちらをご覧ください。
GPUがデバイスマネージャー上に表示されるが、三角形の!マークが表示される
デバイスの競合が発生している可能性があります。デバイスマネージャーの表示を「リソース(種類別)」に変更し、割り込み要求(IRQ)の+を押すとIRQの使用状況を参照できます。不要なIRQを右クリックして削除し、再起動することで、解消する場合があります。
GPUがデバイスマネージャー上に表示されるが、丸い↓が表示される
デバイスが有効化されていません。該当するデバイスを右クリックし、「有効化する」をクリックしてください。
BIOSの設定をマイニング向けに変更する
グラフィックボードを複数枚接続することは、通常想定されていないため、マイニング向けに設定を変更することで動作が安定する場合があります。詳細な設定はマザーボードによって異なりますが、以下の設定は概ね共通のため変更してみてください。
- 「Adove 4G Decording」を「Enable」にする
- 「PCIeのリンク速度」を「Gen2」にする(マザボによってはGen1の方が良い場合もあるようです)
- 「CSM」を「Disable」にする
Nicehashのアカウントが作成できない
Nicehashのアカウント作成ページがわからない
Nicehashのアカウント作成ページはこちらです。
Nicehash Quick Miner(NHQM)がインストールできない
Nicehash Quick Minerのダウンロードページがわからない
Nicehash Quick Minerのダウンロードページはこちらです。
NVIDIAのGPUが正しく認識されていない
Nicehash Quick MinerをインストールするPCにはNVIDIAのGPUが接続されている必要があり、また、グラフィックボード・ドライバーも適用されている必要があります。
Nicehash Quick Miner(NHQM)が起動しない
NVIDIAのGPUが正しく認識されていない
Nicehash Quick Minerの起動時にはNVIDIAのGPUが接続されている必要があり、また、グラフィックボード・ドライバーも適用されている必要があります。
Nicehash Quick Miner(NHQM)に登録するBTCアドレスがわからない
Nicehashのアカウントに紐づくアドレスを指定する
Nicehashにログインし、管理画面のMiningを選択し、Mining ADDRESSをクリックすると自身のNicehashアカウントに紐づくBTCアドレスが表示されます。このアドレスをコピーしてNHQMに登録しましょう。
マイニング開始後の不具合
Nicehash Quick MinerをWindowsログイン時自動で起動したい
Nicehash Quick Minerの起動中、タスクバーにあるNHQMを右クリックし、各種設定→Windowsと同時起動にチェックを入れると、次回からNHQMが自動起動します。
Nicehash Quick Minerの動作状況をアプリから確認したい
Nicehashの公式アプリから利用可能です、公式アプリはこちらからダウンロードできます。
Nicehash Quick MinerがWindows Defenderでブロックされる
例外設定を行うことで回避可能です。設定方法は公式が作成したyoutubeがあるので、こちらをご覧ください。
マイニングリグを遠隔で操作したい
chrome リモートデスクトップが便利です。gmailのアカウントさえあれば、OSを問わずマイニングリグの遠隔操作が可能です(スマートフォンからも操作できます)。Chromeの拡張機能として無料で提供されています。ダウンロードはこちらから。
Nicehash Quick Minerが止まってしまう
マイニングリグを再起動する
再起動してみましょう。それでもダメな場合は、再インストールなどのマイニング開始前の事象を再度見直してみてください。
ハッシュレートが想定よりも低い
ワンクリック最適化設定を見直す
NHQMはグラフィックボードのチューニングをリグマネージャ内の「ワンクリック最適化設定」という項目で簡単に変更することができます。初期設定時はLiteかOPTIMIZEになっているので、これをMidiumやHighに変更することで、より高いハッシュレートを目指す設定に変更できます。
ただし、Midium以上の設定はグラフィックボードに負荷をかけることになるので、変更前後で安定して稼働するかどうか、一日ほど見るようにしてください。Midium以上に変更しても、発熱などによりハッシュレートが上がらない場合もあります。
サーマルスロットリングが発生している
グラフィックボード温度(特にVRAM温度)が高温になると、破損防止のためサーマルスロットリングという保護機能が働きます。サーマルスロットリングが作動するとハッシュレートが強制的に半分程度に落ちます。このような場合は温度が上がりすぎないような対策を打つ必要があります。
グラフィックボードの個体値により稀にハズレがある
グラフィックボードは大量生産品のため、個体によって適正な動作をしない可能性があります。保証期間内であれば交換を依頼することも一つの対策となります。
GPUやVRAMの温度が高くなる
グラフィックボードの温度は設置環境により大きく変動することがあります。マイニングはリグ自体の排熱が大きいため、温度管理を怠るとグラフィックボードの温度上昇に繋がります。
マイニングリグのある室温を下げる
室温を下げることでグラフィックボードの温度を下げることができます。室温が高い場合は、冷房を使ったり、室外からより冷たい空気を入れたりすることで室温を低く保つことができます。
エアフローを見直す
同じ室温でも、グラフィックボード周辺に熱い空気がこもることでGPUやVRAMの温度が上昇することがあります。熱い空気をグラフィックボード周辺から排出することでGPUやVRAMの温度を下げることができます。熱い空気の排出にはリグに設置するファンや、サーキュレーターが効果的です。
グラフィックボードにサーマルパッドやヒートシンクなどの冷却パーツを取り付ける
グラフィックボード自体の熱伝導を高め、GPUやVRAMの熱を逃す方法もあります。GPUやVRAMに直接熱伝導の高いシール(サーマルパッド)を貼る方法は効果が出やすいですが、GPUやVRAMに直接貼るためにグラフィックボードを分解する必要があり、中級者向けです。
GPUの排熱面に表面積の大きな金属(ヒートシンク)を密着させることで熱を逃す方法もあり、こちらは分解が不要なため比較的容易に取り付けることができます。
NicehashからBTCを出金して日本円にしたい
NicehashのWithdraw機能から、コインチェックなどで作成した自身の仮想通貨の口座宛に送金し、送金先の口座で日本円に交換することができます。
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